セルフレジには「セミセルフレジ」と「フルセルフレジ」の2種類があります。使用用途により、購入価格は大きく異なる可能性があります。では、購入に比べ、レンタルの場合、価格はどの程度になるのでしょうか。
セルフレジには、大きく分けて「セミセルフレジ」と「フルセルフレジ」の2種類があります。
セミセルフレジは、商品のスキャンはスタッフが行い、精算はお客様が行うというシステムです。対してフルセルフレジは、商品のスキャンから精算までをお客様が対応します。
セミセルフレジの場合、登録機(バーコード読み取り)は100〜150万円、精算機は200〜300万円が相場です。(2020年2月編集チーム調べ)
一方、フルセルフレジの相場は200〜300万円となっています。(2020年2月編集チーム調べ)登録機と精算機が分離した分、セミセルフレジの方が全体的に高額となりますが、フルセルフレジであっても、セミセルフレジとして使用できる仕様もあります。
セルフレジは登録機、精算機などが組み合わせて構成されています。これらの組み合わせ方次第では、セミセルフレジやフルセルフレジといったカテゴリーに捉われることなく、使用することができるタイプもあります。
例えば、セミセルフレジ、フルセルフレジ、セルフ精算機の3つの機能を1台に集約した製品などがあります。基本的にはセミセルフレジとして、繁忙する時間帯にはフルセルフレジとして使い分けすることも可能です。また、セミセルフレジのような使い方をできる自動釣銭機能付POSレジなどもあります。セルフレジの価格は、用途や仕様が決まり次第決まるとも言えるでしょう。
多くのメーカーや導入事例では、月額約1万円〜5万円前後が相場とされています。これには、定期的な点検、故障時の迅速な対応、ソフトウェアのアップデート、システムの遠隔監視などが含まれます。たとえば、簡易な保守プランでは1〜3万円、24時間体制のサポートや迅速なエンジニア派遣が付く場合は5万円に近い費用が発生することもあります。契約前には、対応内容や故障時の補償条件を十分に確認することが重要です。
自動精算機が専用LAN回線やWi‑Fiに接続される場合、月額約5,000円前後の通信費用が必要となります。専用回線を利用すれば高い安定性が得られますが、料金はやや割高になるため、既存のネットワーク環境との統合が可能かどうかも検討しましょう。
自動精算機と連携するPOSシステムの利用料は、シンプルなプランでは無料のケースもありますが、機能追加や登録アイテム数の上限超過により、月額3,000円〜5,000円程度が追加されることが一般的です。利用する機能の範囲や登録商品の数に応じたプラン選定が、全体のコスト管理に重要となります。
クレジットカード、電子マネー、QRコード決済などを利用する場合、決済手数料は売上金額の3.0%〜3.5%程度が相場です。なお、決済プロバイダや仲介業者によっては手数料に差が生じるため、契約条件を十分に確認し、具体的な取引実績に基づいてシミュレーションすることが推奨されます。
購入に比べて初期費用を大幅に抑えたい場合、レンタル契約が有効です。実際、レンタルでは購入費用の約10分の1程度にまで初期投資を低減できるケースも報告されています。具体例として、セミセルフレジのレンタル料金は月額1万円〜2万円程度、事例によっては14,800円/月といった数字も見受けられます。
レンタル契約は通常、短期間(数ヶ月〜1年)の利用を前提としており、契約期間中に解約する場合は違約金や残債が発生する可能性があるため、契約内容を事前に詳細に確認することが必要です。また、保守・メンテナンスサービスが含まれているかどうかも重要なポイントとなります。
リース契約は、通常2〜3年の長期間利用を前提とし、月々の固定支払いによってキャッシュフローを安定させる方法です。リースの場合、月額料金は製品の性能やオプションにより3万円〜7万円程度となることが一般的です。リース契約には、定期メンテナンスやサポートが含まれることが多く、トータルコストの管理がしやすいメリットがあります。
また、一部のリース契約では契約終了時に最新機種へのアップグレードオプションがある場合もあり、常に最新の技術を利用できる点が評価されます。契約期間中の途中解約は困難であったり、高額な違約金が発生するケースもあるため、契約条件や保守・サポート内容を十分に理解しておく必要があります。
登録機は、患者や顧客の診察券やバーコード付き受付票を正確に読み取り、精算情報に反映させるための重要なユニットです。一般的な価格帯は約100万円〜150万円となっています。高性能な読み取りセンサー、複数バーコード規格への対応、耐久性の向上、そして電子カルテやPOSシステムとの連携に必要な通信モジュールおよびソフトウェアライセンスが含まれているため、これらの技術的要求が価格に反映されます。
精算機は、現金の受け取り、釣銭計算、レシートや領収書の印刷を行う主要なユニットで、一般的な価格帯は約200万円〜300万円です。ここでは、複数の決済手段(現金、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済)への対応や、タッチパネルの高い操作性、不正防止のためのセキュリティ機能が求められています。これらの高度な技術や多機能性が、精算機の価格に大きく影響しているのです。
フルセルフレジは、登録機と精算機の機能が一体化されているシステムです。一体化により、各部品間の連携がスムーズとなり、運用の簡易化が期待できる一方、個別ユニットに比べてカスタマイズ性や部分的なアップグレードの柔軟性に欠ける場合があります。用途や業務要件に応じて、トータルコストの低減と柔軟性のバランスを検討することが重要です。
セルフレジを購入したいが、数百万にものぼる初期投資はできない。そんなお店もあるかと思います。その場合、レンタルを検討してみてはいかがでしょうか。セルフレジのハードウェアの導入費用、ソフトフェア導入費用、その他オプションなどの組み合わせが自由であり、かつ初期導入費用は購入と比較すると、約10分の1程度まで抑えることも可能です。
オプションには、ハードウェアやソフトウェアの保守や、導入設置、導入指導などが含まれている場合があります。難しい作業は苦手という人も、安心して導入できるようサポートしてもらうことが可能です。
さまざまな自動精算機の販売会社の中から、店舗の「売上アップ」に寄与する機能に注目。
導入業種の豊富さと顧客満足度を高める機能に注目して導入業種が多く、連動機能が多い3社を紹介します。(2021年4月時点)
スターランド
連動機能 | 12種 |
カラオケ業界No1!POSシステムとの連動で施設を省力化
導入業種
キャッシュレス決済
アルメックス
連動機能 | 9種 |
クリニックの受付から精算、再来受付までトータルでサポート
導入業種
キャッシュレス決済
システムギア
連動機能 | 8種 |
スピードチェックインでホテルフロントの滞在時間を短縮
導入業種
キャッシュレス決済
※2021年4月時点 特化した機能と導入実績が多い順 各社公式サイトを参照 編集チーム調べ