会員管理

会員管理システムとは、会員情報の適切な管理や会員サイトの管理などを一括して行うシステムのこと。顧客管理システムとも呼ばれています。

主な機能には、会員の住所や年齢などの個人情報やサービスの利用情報、決済履歴などを記録するデータベース機能や、会員にイベントなどの情報をメール配信やプッシュ通知などを行うプロモーション機能、ストレスなくサービスを利用できるようにサポートする会員サポート機能などがあります。

会員管理システムを導入するメリットには、まず事務作業負担を軽減できることが挙げられます。エクセルなどで会員情報を一件ずつ手入力する方法では入力作業に膨大な時間がかかりますが、会員管理システムがあればすぐに完了します。会員情報が自動でデータベース化されるため、入力ミスを防ぐことも可能です。

また、会員管理システムに蓄積された情報は企業にとって重要な情報資産のため、情報を分析することにより経営戦略を立てやすくなるでしょう。

サイト構築タイプは、誰でもプラットフォームを構築できるタイプのシステムで、運営サイトに合わせた機能の組み替えができます。セキュリティ性が高い場合が多く、開発費用をあまりかけずに安全な会員サイトを構築可能です。

主な機能は、会員登録フォーム作成やログイン制御、入退会管理など。オンラインサロンや会員限定ページのある場合はこのタイプが向いています。

月謝管理・事務処理効率化タイプには、オンライン決算機能が付いていることが特徴です。会計システムと連動させれば月謝集金などを自動化でき、大幅に業務効率化を図れるでしょう。

学習塾やレッスンスクール、スポーツジムなど月謝管理や会員ステータスの把握が必要な業界に向いています。

顧客管理を活用したマーケティングに強いタイプもあります。顧客管理によって顧客の個人情報だけでなく、予約履歴や購入履歴、利用金額、属性などのデータが自動的に蓄積されるため、それらをもとにリピート率や利用状況の分析が可能です。

分析結果をマーケティングに活かすことで、新規顧客の獲得や顧客満足度の向上が期待できます。主にECサイトや通販業界、美容室などで活用されているタイプです。

会員管理システムを選ぶ際は、必要最低限の機能が備わっていて誰でも簡単に操作できるものがおすすめです。ずっと長く使い続けるためには、無理なく支払い続けられる料金設定のシステムを選ぶようにしましょう。

また、会員管理システムは単体で利用するより、他のシステムと併用して利用する方が効果を発揮しやすくなります。現在使用しているシステムや、今後導入する可能性がある他システムと連携できるものを選ぶとよいでしょう。

POSシステムと連動することにより、例えば飲食店であれば、お会計ごとに顧客情報を紐づけることにより、「どんなものが好みか」「アレルギーはないか」「コースメニューの内容が前回と異なっているか」などといった情報を正確に把握できるようになります。その情報を店員間で共有することも強みの1つです。

これら詳細なデータを元に、顧客満足度の向上に努めれば、リピーターの獲得に繋がります。タブレットPOSなどを利用することにより、より手軽に情報を取り扱うことが可能となります。

顧客情報として、会員コード・会員番号・氏名（フリガナ）・郵便番号・住所・電話番号・FAX番号・メールアドレス・性別・生年月日・入会日・退会日・ポイント付与率などを登録します。
POSレジと連動させることにより、そのお客様が「いつ、どこで、どのような商品をオーダーしたか」を正確に記録させることができます。

また、そのお会計時にフリーコメントとして特徴や感想を記入しておくことにより、そのお客様の趣味などを把握し、次回来店時に会話を広げるための手段とするなどといった使い方もできます。